そろばん式暗算の検定ガイド

暗算検定の問題と合格点:10級から段位まで級別に解説

暗算検定は、そろばん式暗算の力を筆記で確かめる検定試験です。このページでは、日本珠算連盟(日珠連)の暗算検定について、10級〜1級・準級・段位の出題内容、合格点、制限時間、採点のしくみをまとめました。全国珠算教育連盟(全珠連)との違い、受験料、何級から受けるかの目安と練習の進め方も紹介します。各級・段位のページには、公表されている出題内容に沿って作成した練習問題と模擬試験があります。

2026年9月23日に、各団体の公式ページで内容を確認しました。

級・段位別の解説ページ

各級・段位のページでは、公式の出題内容、1つ下の級から変わる点、時間配分、全珠連との違いを説明しています。解答つきで印刷できる練習問題と、公式の制限時間で解ける模擬試験もあります。

10級〜7級1けたのみとり暗算50問の共通問題を解き、得点で10級・9級・8級・7級のどれになるかが決まります。詳しく見る →6級80問形式の最初の級で、2けたが1口入るみとり暗算に加えて、かけ暗算とわり暗算が初めて出題されます(公式の見本問題では2けた×1けたと、1けたで割って商が2けたになる問題)。詳しく見る →5級かけ暗算・わり暗算は6級と同じで、みとり暗算が2けた3口と1けた2口の5口8字に広がります。詳しく見る →4級準3級の手前の級で、みとり暗算は2けた5口に、かけ暗算・わり暗算は6級・5級と同じ出題内容です。詳しく見る →3級・準3級みとり暗算は3けた5口です。見本問題では、かけ暗算は3けた×1けた、わり暗算は商が3けたです。準3級は4級と3級の中間の級です。詳しく見る →2級・準2級みとり暗算は3けた7口です。見本問題ではかけ暗算が2けた×2けた、わり暗算は2けたでわる問題になり、この形は準2級から出てきます。詳しく見る →1級・準1級みとり暗算は3けた10口(見本問題ではひき算の口あり)、かけ暗算は実法合わせて5けた、わり暗算は法商合わせて5けたです。級の最上位で、この上は段位です。詳しく見る →段位1枚の問題で13段階の段位を判定します。制限時間は種目ごとに分かれ、総合はいちばん低い種目の段位になります。詳しく見る →

暗算は、頭の中だけで行う計算です。そろばん学習でいう暗算(珠算式暗算)は、頭の中にそろばんを思い浮かべ、その珠を動かして答えを出す技能を指します。暗算検定は、その力を筆記試験で確かめます。問題は用紙に印刷されていて、途中の計算はすべて頭の中で行い、答えだけを書き込みます。

このページでは、形式の異なる2つの団体の暗算検定を取り上げます。級ごとの出題内容を公表している日珠連の暗算検定を中心に説明し、全珠連の暗算検定と異なる点はそのつど補足します。また、規定に明記されている内容と、公式の見本問題から読み取れる傾向は、区別して書いています。

出題される種目は、縦に並んだ数をたしたりひいたりするみとり暗算、かけ算のかけ暗算、わり算のわり暗算の3つです。日珠連の場合、10級〜7級はみとり暗算だけで、6級からかけ暗算とわり暗算が加わります。公式の見本問題を見ると、級のみとり暗算は10級〜2級ではたし算だけです。ひき算の口が出てくるのは、準1級と1級の10口の問題の一部に限られます。

暗算検定を実施している団体

一般社団法人日本珠算連盟(日珠連)は1953年に設立され、1974年に暗算検定と暗算段位の試験を始めました。級は10級から1級までの10段階に準3級・準2級・準1級を加えた13段階です。これとは別に、準初段から十段までの13段階を判定する暗算段位の試験があります。日珠連は各級のけた数・口数などの出題内容を公表しており、試験は各地の商工会議所や珠算連盟が実施しています。

公益社団法人全国珠算教育連盟(全珠連)も、同じ1953年の9月24日に設立されました。全珠連の暗算検定は、10級〜1級と準初段〜十段が一続きになった26段階です。見取暗算・乗暗算・除暗算の種目ごとに3分の制限時間があり、採点も種目ごとに行います。級ごとの詳しい出題内容は、ウェブ上では公表されていません。全珠連の3級以上(段位を含む)の暗算検定は、第422回(2024年7月21日)から文部科学省の後援を受けています。日珠連の暗算検定(級)のページには、後援の記載はありません。

日珠連の暗算検定:級ごとの出題内容

10級〜7級は、みとり暗算50問の共通問題1枚で受験します。6級からはどの級も80問で、1〜20番がみとり暗算、21〜50番がかけ暗算、51〜80番がわり暗算です。準3級と準1級では、どの種目も半分が1つ下の級(準3級なら4級)、残りの半分が1つ上の級(準3級なら3級)の規定で出題され、公式の見本問題では1つ下の級の規定の問題が先に並んでいます。準2級で規定が2つに分かれるのはみとり暗算だけで、かけ暗算(実法合わせて4けた)とわり暗算(法商合わせて4けた)は3級・2級と同じ規定です。ただし公式の見本問題では、かけ暗算・わり暗算も途中から問題の形が変わります。表の「見本:」に続く部分は公式の見本問題に見られる形で、規定ではありません。

日珠連 暗算検定(級)の出題内容:10級〜1級

級みとり暗算かけ暗算わり暗算合格点
10級〜7級(共通問題)50問、すべて1けたの数:3口3字(1〜15番)、4口4字(16〜30番)、5口5字(31〜50番)なしなし得点で級を判定:250点以上で10級、300点以上で9級、350点以上で8級、400点以上で7級
6級1けた〜2けた 5口6字実法合わせて3けた(見本:2けた×1けた)法商合わせて3けた(見本:1けたでわって商が2けた)400点(500点満点)
5級1けた〜2けた 5口8字実法合わせて3けた(見本:2けた×1けた)法商合わせて3けた(見本:1けたでわって商が2けた)400点(500点満点)
4級2けた5口10字実法合わせて3けた(見本:2けた×1けた)法商合わせて3けた(見本:1けたでわって商が2けた)400点(500点満点)
準3級前半10問は2けた5口10字、後半10問は3けた5口15字前半15問は実法合わせて3けた、後半15問は実法合わせて4けた前半15問は法商合わせて3けた、後半15問は法商合わせて4けた400点(500点満点)
3級3けた5口15字実法合わせて4けた(見本:3けた×1けた)法商合わせて4けた(見本:1けたでわって商が3けた)400点(500点満点)
準2級前半10問は3けた5口15字、後半10問は3けた7口21字実法合わせて4けた(見本:3けた×1けた、続いて2けた×2けた)法商合わせて4けた(見本:1けたでわって商が3けた、続いて2けたでわって商が2けた)400点(500点満点)
2級3けた7口21字実法合わせて4けた(見本:2けた×2けた)法商合わせて4けた(見本:2けたでわって商が2けた)400点(500点満点)
準1級前半10問は3けた7口21字、後半10問は3けた10口30字前半15問は実法合わせて4けた、後半15問は実法合わせて5けた前半15問は法商合わせて4けた、後半15問は法商合わせて5けた400点(500点満点)
1級3けた10口30字実法合わせて5けた(見本:3けた×2けたと2けた×3けた)法商合わせて5けた(見本:2けたでわって商が3けた、3けたでわって商が2けた)400点(500点満点)

けた=数の桁数、口(くち)=みとり暗算の1問に縦に並ぶ数の一つひとつ、字=1問に含まれる数字の個数の合計です。「実法合わせて」は、かけられる数とかける数のけた数の合計です。「法商合わせて」は、わる数と商のけた数の合計で、わられる数は数えません。出題内容は日珠連の暗算検定のページ、見本の形は日珠連の公式の見本問題によります。

級の採点と合格点

日珠連の暗算検定(級)は、1枚の問題用紙を制限時間12分で解く一括施行(全種目をまとめて行う方式)です。日珠連の案内には「どこから計算しても構いません」とあり、みとり暗算・かけ暗算・わり暗算のどれから解き始めてもよいことになっています。種目ごとの制限時間はありません。

6級〜1級(準級を含む)は500点満点です。公式の見本問題に印刷されている種目別の配点は、みとり暗算200点、かけ暗算150点、わり暗算150点で、1問あたりに直すとみとり暗算が10点、かけ暗算とわり暗算が5点になります。合格点は400点なので、失点できるのは100点まで、つまりみとり暗算なら10問、かけ暗算・わり暗算なら20問まで(またはその組み合わせ)です。12分で80問は、1問あたり9秒の計算になります。みとり暗算は1問でかけ暗算・わり暗算の2問分の点になるので、解く順番をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

10級〜7級の問題は、すべて1けたの数でできたみとり暗算50問です。1〜15番は3口、16〜30番は4口、31〜50番は5口で、1問10点です。得点で級が決まり、400点以上で7級、350点以上で8級、300点以上で9級、250点以上で10級に認定されます。公式の見本問題はたし算だけです。12分で50問なので、1問あたり約14秒になります。

古い問題集や資料は、現在の形式と異なる場合があります。2003年3月まではみとり暗算が15問で、満点450点、合格点360点でした。2003年4月からは20問、500点満点、合格点400点になっています。10級〜7級は2003年度に、準1級・準2級・準3級は2014年度に新しく設けられました。

日珠連の暗算段位(準初段〜十段)

日珠連の暗算段位は2011年度から現在の形式で行われており、準初段から十段までの13段階を1枚の問題で判定します。制限時間は種目ごとに決まっていて、かけ暗算60問が3分、わり暗算60問が3分、みとり暗算30問が4分です。1問あたりに直すと、かけ暗算・わり暗算は3秒、みとり暗算は8秒です。

どの種目も、番号が進むにつれてけた数が増える3つのブロックに分かれています。かけ暗算は、1〜20番が実法合わせて5けた(2けた×3けた、3けた×2けた)、21〜40番が6けた(うち16問は3けた×3けた)、41〜60番が7けた(3けた×4けた、4けた×3けた)で、4けた×4けたは出題されません。わり暗算も同じ構成で、1〜20番・21〜40番・41〜60番は、法商合わせてそれぞれ必ず5けた・6けた・7けたです。みとり暗算はすべて10口で、1〜10番が4桁揃い、11〜20番が6桁揃い、21〜30番が8桁揃いです。

問題はすべて無名数で、公式の見本問題に小数はありません。一方、見本問題のみとり暗算にはひき算の口も含まれています。2018年の見本問題では、300口のうち48口がひき算で、30問中3問は答えが−2,800のような負の数でした。段位試験を実施している飯能商工会議所は、段位の答えには3けたごとにカンマを付ける必要があると案内しています。

段位は種目ごとに下の表で判定し、暗算総合の段位は3種目のうち最も低い段位になります。日珠連のFAQ(よくある質問)では、すべての種目がその段位の点数に達している必要があるとされ、飯能商工会議所は、証書は最も低い種目の段位で発行されると案内しています。たとえば、かけ暗算180点、わり暗算160点、みとり暗算100点なら、総合は五段ではなく初段です。種目ごとの段位は直近5回の試験の間有効なので、別々の回に取った種目の段位を組み合わせることができます。

日珠連の段位のページには満点の記載がありません。同じく試験を実施している鹿児島商工会議所は、各種目を300点満点としています。このサイトの段位の模擬試験もこれに合わせ、1問あたりの配点をかけ暗算・わり暗算5点、みとり暗算10点にしています。この配点は日珠連が定めたものではなく、Kani Mathが独自に設定したものです。

日珠連 暗算段位:各種目に必要な点数

段位読み各種目に必要な点数
準初段じゅんしょだん90点
初段しょだん100点
準二段じゅんにだん110点
二段にだん120点
準三段じゅんさんだん130点
三段さんだん140点
四段よだん160点
五段ごだん180点
六段ろくだん200点
七段ななだん220点
八段はちだん240点
九段くだん260点
十段じゅうだん290点

点数は日珠連の段位のページによるもので、種目ごとに別々に当てはめます。総合の段位は、最も低い種目の段位です。日珠連は準弐段・弐段・準参段・参段という表記も使っています。

日珠連と全珠連の暗算検定の違い

どちらの団体も同じ3つの種目を級と段位で認定しますが、制限時間、採点のしかた、下位の級の構成が異なります。

日珠連と全珠連の暗算検定の比較

項目日珠連全珠連
正式名称一般社団法人日本珠算連盟公益社団法人全国珠算教育連盟
設立1953年1953年9月24日
種目名みとり暗算・かけ暗算・わり暗算見取暗算・乗暗算・除暗算
級と段位10級〜1級と準3級・準2級・準1級。段位は別の試験(準初段〜十段の13段階)10級〜1級に続けて準初段〜十段、計26段階
制限時間級:問題全体で12分(どこから解いてもよい)。段位:かけ暗算3分・わり暗算3分・みとり暗算4分級・段位とも種目ごとに3分
下位の級10級〜7級は、みとり暗算50問の共通問題10級〜8級は見取暗算のみ(A・B)。7級は乗暗算と見取暗算で、除暗算はなし
級の採点500点満点の問題1枚。6級以上は400点以上で合格、10級〜7級は得点で級を判定(250点以上で10級)各種目100点満点で、すべての種目が70点以上なら合格
段位の採点種目ごとに90点(準初段)〜290点(十段)で判定し、総合は最も低い種目の段位各種目200点満点。3種目とも70点以上で準初段、十段は190点以上
小数公式の段位見本問題にはなし段位でのみ出題
出題内容の公表全級のけた数・口数などの規定と見本問題級ごとの出題内容はウェブ上で公表なし
実施時期級:6月・10月・2月の統一日程と、すべての級での随時試験。段位:6月・10月・2月級は毎月、段位は年6回
文部科学省の後援暗算検定(級)のページに記載なし3級以上(段位を含む)、2024年7月21日の第422回から

各団体の暗算検定のページによります(2026年9月に確認)。

問題や要項に出てくる用語

級・段位・準級
級は10級から1級へ、数字が小さくなるほど上位です。段位は初段から十段へ上がっていきます。準級(準3級など)は、その級(準3級なら3級)の1つ下に置かれた級です。段位にも準初段・準二段・準三段があります。
一括施行
すべての種目を1枚の問題用紙にまとめ、全体を1つの制限時間で行う方式です。日珠連の暗算検定(級)は12分の一括施行で、どの問題から解いても構いません。段位は種目ごとに制限時間が分かれています。
けた(桁)
数を書いたときの数字の個数です。3けたの数は、456のように3つの数字でできています。
口(くち)
みとり暗算の1問に縦に並ぶ数の一つひとつを、1口と数えます。口数は、1問に並ぶ数の個数です。
字
1問に含まれる数字の個数の合計です。3けた10口30字は、3けたの数が10口並ぶ問題です。けた数が混ざる場合、字数はけた数×口数と一致しません。たとえば1けた〜2けた5口6字は、1けたの数4口と2けたの数1口です。
実・法・商
実はかけられる数(わり算ではわられる数)、法はかける数(わり算ではわる数)、商はわり算の答えです。
実法合わせて
かけられる数とかける数のけた数の合計です。実法合わせて4けたには、3けた×1けたも2けた×2けたも含まれます。公式の見本問題では、3級は3けた×1けただけ、2級は2けた×2けただけです。
法商合わせて
わる数と商のけた数の合計で、わられる数は数えません。たとえば4,592÷82=56は、わる数2けたと商2けたで、法商合わせて4けたです。
無名数
200や3.5のように単位のつかない数です。200円や3m50cmのように単位がつく数は名数といいます。段位の問題はすべて無名数です。
揃い(そろい)
すべての口が同じけた数でそろっていることです。段位のみとり暗算は、4桁揃い・6桁揃い・8桁揃いです。
答えが負の数
公式の見本問題では、段位のみとり暗算の答えが0より小さくなる問題があります。2018年の見本問題では、30問中3問の答えが負の数でした。

受験の時期・場所と受験料

2026年9月時点で、日珠連の暗算検定(級)は6月・10月・2月の統一日程で行われています。ただし、実施月は地域の商工会議所や珠算連盟によって異なる場合があります。また、2003年度からはすべての級で随時試験(随時施行)も設けられています。暗算段位も6月・10月・2月に行われます。

暗算検定や暗算段位を実施している商工会議所は多くありません。受験を考えたら、まず地元で実施しているかどうかを確認してください。受験は最寄りの商工会議所に限らず、ほかの地域の会場でもできます。

全珠連は、級の試験を毎月、段位の試験を年6回(1月・3月・5月・7月・9月・11月)行っています。いずれも2026年9月時点で公表されている実施時期の目安で、個別の試験日を示すものではありません。

暗算検定の受験料

級・段位日珠連全珠連
10級〜7級1,000円700円
6級〜4級1,100円1,100円
3級〜1級1,200円1,200円
準3級・準2級・準1級1,200円準級なし
段位暗算段位のみ1,500円(珠算段位のみ3,000円、両方で3,500円)1,900円

日珠連(級):2024年4月からの税込料金で、2026年度の案内も同じ金額です。全珠連:2026年6月30日付の料金ページに掲載されている税込料金です。いずれも2026年9月に確認しました。

フラッシュ暗算と読上暗算

フラッシュ暗算は別の検定です

フラッシュ暗算は、画面に1つずつ表示される数を頭の中でたしていく種目で、どちらの団体の筆記の暗算検定にも含まれていません。全珠連のフラッシュ暗算検定は20級〜1級と初段〜十段で、1問10点の問題が15問出題され、100点以上で合格です。30問で行う段位の合同試験では、初段が100点で、以降1段ごとに20点ずつ上がり、十段は280点以上です。全珠連はけた数や表示の速さを公表していません。「フラッシュ暗算」は権利者の商標です。

フラッシュ暗算の級・段位ごとの速さ

一般社団法人日本フラッシュ暗算検定協会は、20級〜二十段のネット検定を実施しており、2023年2月1日から文部科学省の後援を受けています。公表されている基準は、1級が2けた15口を13秒、初段が同じ2けた15口を10秒、十段が3けた15口を3秒、二十段が3けた15口を1.5秒で、10問中7問以上の正解で合格です。日珠連のフラッシュ暗算検定は、2026年4月1日から同協会とともに実施されています。3けた15口のギネス世界記録は、2026年9月時点で1.61秒(2024年2月18日樹立)です。それ以前の記録は1.64秒(2019年)、1.62秒(2023年)でした。これは記録であり、級や段位の基準ではありません。

読上暗算は暗算検定の対象外です

読上暗算は、読み手が読み上げる数を聞きながら頭の中で計算する種目です。どちらの団体の暗算検定でも認定の対象ではなく、全珠連の全日本珠算選手権大会や日珠連のそろばんグランプリジャパンなど、全国大会の種目として行われています。全珠連(全国珠算教育連盟)とは別の団体である一般財団法人全国珠算連盟が、初段〜十段の読上暗算の段位試験を実施しています。10口の問題が10問で、3けたの数を20秒で読み上げる問題から、5〜10けたの数を混ぜて38秒で読み上げる問題まであります。全珠連の用語解説によると、読み上げは「願いましては」で始まり、数ごとに「…円なり」と読み、ひき算に移るときは「引いては」、問題の終わりは「…では」と読みます。正解には「御名算(ごめいさん)」と声をかけます。

フラッシュ暗算検定フラッシュ暗算検定の20級〜二十段にならった40レベルの練習問題。1回10問で、合格・準合格の基準で採点します。

暗算検定は何級から受ければいい?

日珠連のFAQでは、どの級からでも受験できるとされています。易しい順に並べると、10級〜7級(共通問題)、6級、5級、4級、準3級、3級、準2級、2級、準1級、1級、そして段位です。

受ける級の見当をつけるには、力に合っていそうな級のページで練習問題を解き、そのあと本番と同じ制限時間で模擬試験を受けてみてください。級の模擬試験で400点以上取れたら1つ上の級を、400点に大きく届かなければ1つ下の級を試してみるとよいでしょう。

初めての受験なら、10級〜7級の問題が取り組みやすい入り口です。1枚の問題の得点で、10級〜7級の4つの級のどれに当たるかが決まるからです。6級からはかけ暗算とわり暗算が加わり、問題も80問に増えます。6級の見本問題は2けた×1けたのかけ算と1けたでわるわり算なので、これを暗算ですばやく解けるかどうかが、6級に進む1つの目安になります。

練習は、まず各級のページの練習問題を時間を計らずに解き、問題の形に慣れて正確に答えられるかを確かめるところから始めましょう。日珠連が公開している公式の見本問題も、あわせて解いておくとよいでしょう。そのうえで模擬試験を本番と同じ制限時間(級は全体で12分、段位はかけ暗算3分・わり暗算3分・みとり暗算4分)で解き、どの種目に時間がかかっているかを確かめます。6級以上では、1問あたりに直すとみとり暗算が10点、かけ暗算・わり暗算が5点です。どの種目から解くか、見直しの時間をどこに使うかも模擬試験で試しておくと、本番での解き方を決めやすくなります。

Kani Mathは、暗算とそろばんを毎日練習するためのアプリです。検定の講座や検定対策用の教材ではありません。

よくある質問

暗算検定と珠算検定(そろばん検定)の違いは何ですか?
暗算検定はそろばんを使わずに頭の中で計算し、珠算検定はそろばんを使って計算します。日珠連では別々の検定として実施しており、段位も2010年6月から、珠算段位と暗算段位を別々に受験する形になっています。
暗算検定は10級から受けなければいけませんか?
いいえ。日珠連のFAQでは、どの級からでも受験できるとされています。10級〜7級の問題は1枚で4つの級を判定するので、初めての受験に向いています。上の級の練習問題(6級以上はかけ暗算とわり暗算も含みます)がすでに解けるなら、その級から始めることもできます。
暗算検定の制限時間は何分で、1問あたり何秒ですか?
日珠連の暗算検定(級)は問題全体で12分で、どこから解いても構いません。1問あたりに直すと、6級以上(80問)は9秒、10級〜7級(50問)は約14秒です。段位は種目ごとに制限時間があり、かけ暗算60問が3分、わり暗算60問が3分、みとり暗算30問が4分です。全珠連は級・段位とも種目ごとに3分です。
暗算検定の合格点は何点ですか?
日珠連では、6級〜1級(準級を含む)は500点満点中400点以上で合格です。10級〜7級は得点で級が決まり、250点以上で10級、300点以上で9級、350点以上で8級、400点以上で7級です。段位は種目ごとに準初段90点〜十段290点の基準があり、最も低い種目の段位が総合の段位になります。全珠連の級は各種目100点満点で、すべての種目で70点以上が合格です。
暗算検定のかけ算・わり算は何級から出ますか?
日珠連では6級からです。10級〜7級はみとり暗算だけで、6級からかけ暗算(実法合わせて3けた)とわり暗算(法商合わせて3けた)が加わります。公式の見本問題では、6級〜3級のかけ算はかける数が1けた、わり算はわる数が1けたで、2けた×2けたのかけ算と2けたでわるわり算は準2級の見本問題の途中から出てきます。全珠連では7級で乗暗算が加わり、除暗算は6級からです。
暗算検定のみとり暗算にひき算は出ますか?
日珠連の規定には、ひき算について明記されていません。公式の見本問題では、10級〜2級のみとり暗算はたし算だけで、ひき算の口が出てくるのは準1級(10口の問題10問のうち4問)と1級(20問のうち8問)です。段位のみとり暗算にもひき算の口があり、2018年の見本問題では30問中3問の答えが負の数でした。
暗算検定の過去問はどこで手に入りますか?
日珠連は公式サイトで見本問題を公開しており、このページ下の「出典」からたどれます。このサイトの練習問題と模擬試験は、公表されている出題内容に沿って作成したもので、公式の問題や過去問ではありません。
Kani Mathは検定団体と関係がありますか?
ありません。Kani Mathはどの検定団体とも提携しておらず、模擬試験の結果は級や段位の認定ではありません。模擬試験では、公表されている出題内容に沿って毎回新しい問題を作ります。公式の制限時間で解くことも、時間を計らずに解くこともでき、どの問題から解いても構いません。採点と判定は本番の採点のしかたに合わせて行い、段位では種目ごとに段位を判定して、最も低い種目の段位を総合とします。

出典

Kani Mathは、日本珠算連盟(日珠連)、全国珠算教育連盟(全珠連)、日本商工会議所、その他のいかなる検定団体とも提携しておらず、承認や許諾も受けていません。このサイトの練習問題と模擬試験は公表されている出題内容に沿って作成したもので、公式の問題ではありません。模擬試験の結果は検定の認定ではありません。「フラッシュ暗算」は権利者の商標です。試験の内容は変わることがあるため、受験の際は実施団体や試験会場の最新の案内を確認してください。